【経理の派遣を依頼するのお待ちください!】経理のアウトソーシングと人材派遣を比較

急な担当者の退職、事業拡大による人員不足、バックオフィスで人が足りなくなり人材派遣を検討していたら少しお待ちください。

依頼のしやすさから、まずは人材派遣を検討してしまうのも分かりますが、メリットとデメリットを把握しての判断でしょうか。場合によっては派遣よりもアウトソーシングを検討するべきこともあります。

そこでこの記事では、一般的な人材派遣と大阪・東京に拠点を持つDFE社が提供する経理アウトソーシングサービスとでは何が違うのかを比較します。

今の状況と今後の予定からどちらにするべきなのか、判断材料にしてください。

派遣とアウトソーシングの違い

派遣とアウトソーシングは混合されがちですが、分かりやすい違いは以下のポイントです。

派遣

  • 外部から人材を手配してもらい、派遣を受けた会社がその人材を管理
  • 業務をする場所は自社内が多い
  • 一般的には時間単位での契約。

アウトソーシング

  • 外部の人材に業務を委託する(やってもらう)アウトソーシング会社が人材を管理
  • 業務をする場所は社外が多い
  • 一般的には業務の成果物の完成を目的とした契約

それでは、それぞれのメリット、デメリットを紹介するので、より違いについての理解を深めていきましょう。

人材派遣のメリット

  • 必要な時に必要な人材を確保できる
  • 業務可能な範囲が広い
  • 紹介予定派遣で、雇用のミスマッチを防げる

・必要な時に必要な人材を確保できる

人材派遣ではどんな人材がいつ必要かを人材派遣会社に依頼して手配してもらいます。繁忙期など事前に必要な時期が分かっていれば、その時期だけピンポイントで人材を確保することができます。また、急な経理担当者の退職が出た場合でも複数の派遣会社に依頼をすることで素早く人材の確保をすることができます。

・業務可能な範囲が広い

人材派遣では業務の場所を選ぶことができます。一般的には社内で業務にあたるケースが多いので、任せられる業務の範囲が広いのです。例えば来客へのお茶くみや書類整理など経理業務だけでなく庶務も任せることができます。

・紹介予定派遣で、雇用のミスマッチを防げる

直接雇用をしたい場合、紹介予定派遣を利用することでミスマッチの採用を防ぐことができます。広告などを利用した採用の場合、実際に現場での業務を見て判断することは出来ませんが、紹介予定派遣では企業も求職者も実務を試したうえで採用を判断することができるからです。

人材派遣のデメリット

  • 有期派遣場合、期間に縛りがある
  • コストが割高
  • スキルの見極めが難しい

・有期派遣場合、期間に縛りがある

有期人材派遣の場合は3年を超えて同じ場所で派遣社員は勤務することができません。ですので紹介された人が自社にマッチした人であっても、長期に渡って働いてもらえないのです。3年周期で人材の入れ替えが発生することになるので、その度に新しく派遣されてきた人への教育の手間が必要になってきます。

この派遣期間の縛りは有期雇用派遣の場合で、無期雇用派遣では期間の制限がなくなります。ただし、コストが高くなる傾向にあります。

・コストが割高

人材派遣は雇用に比べるとコストがどうしても高くなってしまいます。繁忙期や急なトラブルへのピンポイントでの派遣であれば必要なコストといえるでしょう。ただ、本来は雇用したいが、人が見つからないため人材派遣で対応している場合は注意しましょう。

特に前述した無期雇用派遣では期間に制限がないため、いい人材が見つかると自社雇用の人材を探すのが後手に回りがちで、コストが積み重なってしまいます。

・スキルの見極めが難しい

雇用と違い、必要になってから実際に働いてもらうまでのスピードが早いのが人材派遣の特徴ですが、同時に求めているスキルを持っているかの見極めが難しいです。

理由として、派遣を受ける企業は派遣社員の評価をして受け入れを決めることができないからです。具体的には面接、履歴書などの応募書類の提出要請、適性検査などが禁止されています。事前の顔合わせをすることもありますが、これはあくまで派遣社員が仕事を受けるかどうかを判断するために行われるものです。

アウトソーシングのメリット

  • 成果が安定している
  • リソースの管理が不要
  • 専門家の意見を取り入れられる

・成果が安定している

アウトソーシングは労働時間での契約ではなく業務成果の納品をする契約ですので、期限までに成果(月次決算や請求書発行など)があげられなかったということがなくなります。

毎月の月次決算を例に考えると、雇用や人材派遣では体調不調などのトラブルが発生した場合、業務に遅れが生じ、期限に間に合わないことも起きてしまうかもしれません、一方アウトソーシングしていた場合は複数人のチームで業務にあたっているため、トラブルにより業務が滞ることはなく、期日には成果として納品されます。

経理は経営数字の扱いや社内外とのお金のやりとりを行うため、期日までにこなすことは非常に重要になってきます。

・リソースの管理が不要

アウトソーシングすると、その分の人員管理がいらなくなり時間を有効的に使えます。例えば、担当者が退職することがないので、次の担当者探しと引継ぎが不要になります。また、繁忙期や業務の拡大で業務量が増える時でもオプションでの対応や契約内容の見直しをするだけでいいので、求人をかけたり、ちょうどいい人材を派遣で紹介してもらう必要もありません。

また、人間関係のトラブルが発生しないため、トラブルの解決やその前後でのメンタル面のケアなどをする必要がないのも大きなメリットでしょう。

・専門家の意見を取り入れられる

アウトソーシング会社は多くの会社の経理部を見てきた経験があるので、他社はどのようにしているのか、より効率化するにはどうしたらいいのかなどの意見を貰うことができます。
また、会計規則や経理に関する法令が変更された場合でも、必要な対応を相談し任せることもできるので、情報収集の手間がなくなります。

アウトソーシングのデメリット

  • 基本オンラインでのやり取りになる
  • セキュリティのリスクがある
  • ノウハウが社内に蓄積されない

・基本オンラインでのやり取りになる

業務委託になるので、業務をする場所は社外になることが一般的です。そのため、やり取りはチャットを用いることが多いので、レスポンスに遅れが発生します。やり取り上のミスや煩わしさが少なくなるように工夫はしていますが、その場で業務をしている人と比べると劣ってしまうでしょう。

ちなみに、アウトソーシングでも雇用や派遣と同じ業務範囲を任せることができます。こちらの記事で詳しく解説しています。
経理のアウトソーシングはどこまで任せられる?

・セキュリティのリスクがある

社内の資料や経営数字を外部に渡すことになるので、自社内だけで管理するより情報漏洩のリスクが大きくなってしまいがちです。セキュリティ対策については事前にどのような対処をしているのか確認しておくようにしましょう。特にフリーランスの方に依頼する場合はネット環境なども確認しておくことをおすすめします。

DFE社では企業間の守秘義務はもちろん、全ての従業員と身元保証と保証人を交えた三者契約の守秘義務契約を交わしています。

・ノウハウが社内に蓄積されない

社内で業務することがなくなるので、その分のノウハウが社内に蓄積されません。自社雇用の社員に実務を覚えてもらう場合は、覚える必要のない業務(単純な入力業務など)をしっかり切り分けて依頼するようにしましょう。

サービスと料金の比較

ここまで人材派遣とアウトソーシングのそれぞれのメリット、デメリットについて紹介してきましたが、自社雇用した場合も加えて一覧表にまとめました。

さらにそれぞれにかかるコストを比較するとこのようになります。
業務量は一般的な経理担当者一人が担う量とし、社会保険料負担額などはおおよそで計算しています。

【派遣社員を紹介してもらう場合】
〈毎月かかる費用〉
月額料金 352,000円
(時給2,000×8時間×22日)
交通費 11,000円
(往復500円×22日)
合計363,000円
〈一回限りの費用〉
なし

【アウトソーシングを始める場合】
〈毎月かかる費用〉
月額費用 270,000円
〈一回限りの費用〉
立ち上げ費用 90.000円×3か月分

【社員一人を新しく雇用する場合】
〈毎月かかる費用〉
基本給 250,000円
通勤費 12,000円
賞与(月割)42.000円
社会保険料負担分 40.000円
諸経費 9.000円
合計 353.000円
〈一回限りの費用〉
採用にかかる費用 800.000円

DFE社なら

DFE社では顧客様の業務、要望に合わせたベストの解決策を提案するためにアウトソーシング、通常派遣、リモート派遣の3つのサービスを用意しており、それぞれを組み合わせた提案ができます。

例えば、急な退職者がでた場合は、まずは人材派遣で目の前の業務を滞りなくこなし、同時により安定性のあるアウトソーシングに切り替える準備を進めていくことで、スムーズなサポートができます。

まとめ

  • 人材派遣は必要な時に必要な人材を確保できる
  • その反面、割高が必要でコストも割高
  • アウトソーシングは長期的に安定した成果を得られる
  • オンラインでのやりとりになり、ノウハウがたまらないのが欠点
  • 目先の業務だけに囚われず、長期的に視点で考えるのが大切

いかがでしたでしょうか?それぞれのメリット、デメリットを理解したうえで活用すると、自社のリソースだけで考えない経営をすることができますよ!